前回の更新以後、仕事等忙しく更新が止まってしまっていました。あれから2ヶ月半が過ぎました。記事がそこそこバズって株界隈とは縁のない人にまで見られブコメもたくさんつきました。私のツイッターにも、想定外に損失が膨らんだ人たちからの連絡が届きました。追証が払えなくなり個人再生(自己破産のミニ版のようなもの)の手続きを開始した人や、持ち家を売って借金を返す羽目になった人たちがリアルにいます。証券会社の方でも、利用客に破産されてしまうと回収できなくなるので特別の対応をしていると伝え聞いています。
- 3041(株)ビューティ花壇の空売りに失敗して追証払えないかも トンピン銘柄/相場操縦/仕手 - JJR’s point of view
- ビューティ花壇 5/9〜16の値動き ノンストップで494円から2274円まで - JJR’s point of view
- あのとき起きたこと
- 一問一答
- トンピン、こと山田亨
- 仕手(して)(仕手株、仕手筋、仕手戦、相場師)とは
- 私の主張
- 仕手に巻き込まれ被害を受けた方へ
- 作業を手伝って頂ける方へ
- この問題を報じて頂けるマスコミの方へ
- 次回更新予定
私自身はというと、64万円分の損を確定。そして下がるのを待ってまだ持っている売玉が2つあります。
7/28(記事執筆時点)で節目の1000円まで下がってきました。私は当初、もっと早く暴落して終わるだろうと思っていましたが、どうもトンピンの仕手が入ると数ヶ月くらい続くことが多いらしいです。
あのとき起きたこと
ここで恐怖の株価8倍、6連S高をおさらいしてみます。
5月10日から16日
5月15日から19日
以下は私が整理した日毎の詳細な値動きと、私の動きをまとめたものです。
6連S高の最後の日、ストップ高張り付きの中で一時下落する場面がありました。大量保有報告書の提出で後日判明するのですが、当社会長が持株を処分したことで冷やし玉(ひやしぎょく)の効果があったのでしょう。ちなみにこの前日、私は会社のIR室に対し、自己株式を含め約半数を握る創業家の持株を処分することが有効であると考え、「大幅に値上がりしていますので確実に譲渡益となり、その後、暴落したところで買い戻せば再び保有できますし、今度は売り尽くされ低迷する株価を買い支えることができます。」と送っています。当然返事は返ってきていませんし、誰でも考え得ることだとは思います。
Twitterにも載せましたが、大量保有報告書は金融庁の開示システムEDINETで確認できます。
株式会社ビューティ花壇
— JJR (@JJR_hatena) 2023年5月18日
代表取締役社長 三島美佐夫さん 16日に15万株売却
株式会社MMC(三島さんの資産管理会社) 17日に7万株売却
まあ当然そうするでしょう。自分ならもっと売る。
原本は金融庁EDINETで。https://t.co/F4DPpFypbE pic.twitter.com/sU1fj7K6ll
×社長 → ○会長
この創業家の持株放出は仕手首謀者らにとっては想定外のことだったのではないかと思います。今から見れば言えることですが、翌日の下落を跳ね返せなかったことで限界となり、本尊はもう抜けているのではないでしょうか?トンピンはまだ抜けた合図は出していませんが、2000円超えはもうないと思います。
※ 投資は自己判断で行ってください。
一問一答
トンピン銘柄なんかに手を出したのが悪いのでは?
私は10年来当社の株主で、コロナ前は優待・高配当銘柄なので少し持ちながら、たまにスパイクするので一瞬上げたところで売却して回転させていました。トンピンなる存在をこの件があるまで知ることもなく、後からトンピンが入ってきて巻き込まれたのです。
そこまで損失が膨らむ前に損切(ロスカット)すればよかったのでは?
前の記事にも書いたように、10日の494円から次に2274円で寄り付く16日まではノンストップ。ストップ高というのは買いが殺到して売りが圧倒的に足りない状況ですから、空売りをかけた人が損切したいと思っても、たとえ証券会社に強制決済されても、ほとんどが約定することができませんでした。
小型の銘柄に空売りをかけるのは危険では?
「時価総額100億を切るような銘柄に空売りをかけるのはリスクが高い。」確かに一般的にそのように言われているようです。私の勉強不足であまり時価総額を意識したことがなく、また下手に長年この銘柄を見てきたことからこんなに極端な動きはしないだろうと踏んでいました。当社の利益は安定しており堅実に成長してきた会社で、大型のM&Aや特許などとも無縁でした。過去10年程度のチャートを見てここまで一気にかち上げると予測するのは相当困難ではないでしょうか?
空売りは株価の下落を願う悪いことなのでは?
我々は何万株も空売りを入れて無理矢理株価を押し下げるような機関投資家ではありません。市場に対する影響力は皆無。理由なく上がった株価はすぐに戻るのが通常であり、リスクヘッジとして空売りを入れるのは当たり前に行われている投資手法です。むしろ、業績や経済状況を無視して株価を操作することを目的として集団で買い上げる行為が悪であり、金融商品取引法で違法とされています。
信用取引の損失は自己責任では?
もちろん投資をする以上はリスクを認識すべきであり、我々が負った損失の全てが仕手の責任だというつもりはありません。業績が急激に向上するような事実を会社が発表して株価が上がったのなら我々の投資判断の失敗です。しかし、事実として何もないのに仕手が入ったことのみで株価は上昇しました。仕手という暴走車が突っ込んできたことにより、かすり傷ですむところが全治何年の重症になりました。少なくとも、ロスカットできなかった494円から2274円の間の部分の損失は仕手の首謀者らに責任があり、民法709条により損害賠償の請求が可能であると考えています。これに、10日の信用売残高951,800株*1から、最高値を記録した17日の427,400株の差額をかけたもの、(494-2274円)×(951800-427400株)=9億3300万円が推定被害額(総額)と考えます。
トンピン、こと山田亨
トンピン、こと山田亨は、2020年のBloomberg配信によると「投資歴27年のベテラン。中国の政府系ファンドで日本株を担当した後、香港のファンドで運用を経験し、2013年からは個人投資家として国内で活動する。」*2とされています。
2022年4月、ニチダイ株の相場操縦に関し、金融商品取引法違反で有罪確定*3、執行猶予中の身でありながら、反省することなくすぐさま仕手を再開しています。
(推奨の指示をしていないという言い逃れのためか)直接的な言及を避けながらも特定銘柄の仕手に参入していることを画像等で堂々と表明(★★★→5238三ッ星)し憚らないところが特徴的です。
ツイッターでは現在仕手参入中の銘柄(会社の公式アカウントや関連するアカウント)のみをフォローすることで暗黙の合図としているようです。
※ なお、これらの情報は過去の事件報道や取材に当人が答えた内容、SNSで本人が自ら発信した情報で構成されています。株式市場の公正性確保という公益目的があり、真実相当性があるため、名誉毀損罪には該当しないことを予め表明しておきます。
仕手(して)(仕手株、仕手筋、仕手戦、相場師)とは
仕手について一般的に解説した大変わかりやすい資料だと思うため、ホイチョイ・プロダクションズ(著)ダイヤモンド社『マンガでわかる株式投資! 女子高生株塾』から以下のページを引用します。なお、記事の補足に必要な最小限の引用としており、前後の内容は、書籍を購入してご覧ください。株式投資の初歩、基本的な用語から深いところまで説明した初心者に優しい内容だと思います(全編漫画です。)。株の用語はかなり特殊なので間違って読んでる人がよくいますが(約定(やくじょう)をやくてい、逆日歩(ぎゃくひぶ)をぎゃくにっぽ、買玉(かいぎょく)をかいだま、とか)この本を一冊読むと覚えられます。
仕手集団はピラミッド状の組織を形成する。この解説の典型例通り、トンピンもtwitter、LINEオープンチャット、Discord等の複数のSNSを駆使し、会員数、影響力により、使い分けていると思われます。おそらく、twitterが最も裾野が広く開かれており(情報が遅く)、上位は有料会員制組織となっていると思われます。
私の主張
- 言うまでもなく、仕手(相場操縦)は違法行為。金融商品取引法の複数の規定に違反する可能性が高い。
- 株取引(空売り)にリスクはつきものであるが、仕手首謀者らの行為により、通常想定されるリスクを遥かに超える損失を負わされた。特に会社発表の適時開示(材料)がないにも関わらず6営業日連続ストップ高は、明らかに通常では考えられない異常な値動きであり、反対注文を出しても約定しないため損失が過大となった。
- 捜査に時間がかかるのはわかるが、金融庁、証券取引等監視委員会等の当局が、不公正取引に対し何らの警告コメントを発表していないのは怠慢である。仕手首謀者らはSNSで大きな影響力を持ち、小型株に対し集団で買い煽る違法性の高い取引を正当化し誇示するような発言を続けている。堂々と振る舞っている様を見て安易に取引に参加する者もおり、被害が拡大している。公正な市場を作らないと安心して投資できない環境となる。
仕手に巻き込まれ被害を受けた方へ
被害を受けた方は相当多数に広がると考えられます。被害の全容解明、集団民事訴訟提起に備え、後日こちらでご連絡先等を募集する予定です。
このblog、またはtwiterをフォローしてお待ちください。
公開されても問題ない場合は、当面の間、この記事のコメント欄に以下の情報を書き込んでください。
1. ハンドルネーム
10.投資経験・歴
11.仕手戦被害前の運用額
12.仕手戦での損失額
13.仕手戦被害後の状況
14.コメント(トンピンや捜査当局への思い、500字程度まで)
作業を手伝って頂ける方へ
資料の精査に人手が必要です。株取引、web技術についての知識があり、リモートでの事務作業が得意な方、ご連絡ください。(ボランティアです。)
この問題を報じて頂けるマスコミの方へ
事件の概要・詳細を時系列にまとめた資料、ビューティ花壇の仕手で被害を受けた方のプロフィール、被害額をまとめた資料(現在3名)を提供可能です。
また、自分を含む被害者の方への直接取材(基本はオンラインビデオ会議)をアレンジ可能です。
既に某全国紙から連絡を頂いておりますが、特にテレビ報道番組、総合週刊誌の取材を希望します。
資料の編集作業、公私の生活で時間が限られるため、後日ここで公表するアドレスへご連絡ください。
取扱注意情報の流出防止、取材対応の時間的制約から全てに応じられない場合があります。
次回更新予定
来週頃を予定しています。
「トンピンが行った仕手の具体的な手口」「トンピンが問われる可能性のある罪」等の内容です。
記事はここまでです。
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