【注意喚起】ヤフオクや金券ショップで売られている「まんだらけ株主優待券」は使用済みの恐れがあります

東証スタンダード(旧二部)上場で、漫画、アニメグッズ、同人誌等の中古販売店を営む「株式会社まんだらけ」は、年一回(9月権利)、株主優待券を発行しています。株主優待券は全国のまんだらけ店舗で買い物に使用できる商品券です。

まんだらけ株主優待
本券は使用済み


当社のIRページにはろくに情報がないのでYahoo!ファイナンスを貼っておきます。

100株以上  1年未満:2,000円分    1年以上:5,000円分
500株以上  1年未満:4,000円分    1年以上:10,000円分
1,000株以上  1年未満:7,000円分    1年以上:20,000円分
5,000株以上  1年未満:10,000円分   1年以上:50,000円分

まんだらけ株主優待券」は「まんだらけπ」に変換して使うことができる

この優待券(商品券)は紙の券ですが、去年発行(有効期限2022年末)のものから、そのまま使う以外に「まんだらけπ」という電子商品券に変換して使用することができるようになりました。iTunesカードやamazonギフト券と同じように、券裏面の番号(πNo.)をアプリ等に入力すると金額が「まんだらけπ」の残高に変換され、店舗でのバーコード決済や通販で使用できます。


まんだらけπ

ちなみに私はよく通販を利用するのですが、決済手段を選ぶ画面でまんだらけπを選ぶ項目がないので使用方法がわからず問い合わせたことがあります。


(深夜にメールしてすぐ返事が返ってきたのはありがたいですが、深夜1時45分に返信がくる会社は恐いです。)


最初の注文時はクレジットカードを選択しておいて、後刻、在庫確認後に改めて支払いを確定するときにまんだらけπが選択できるようになっています。これがわからずに私は手元の優待券をずっと使わずに寝かせていました。

ヤフオクやメルカリでうっかりπNo.を流出させる人も

この優待券、ヤフオクやメルカリや一部の金券ショップでも流通しています。

ヤフオク
メルカリ


ところが、出品画面に券裏面の画像をそのまま掲載してπNo.を流出させてしまう人をたまに見かけます。

メルカリ 黒の塗りつぶしはこちらで入れました。


πNo.がわかれば誰でも「まんだらけπ」として使用できてしまう(そして商品券は無効となる)のですが、そのことを知らない人が多くいます。πNo.が流出した券は他人に先に使われてしまう可能性があります。

まんだらけπヘルプ


まんだらけπに変換していても表面上はわかりませんので、ヤフオクや金券ショップで手に入れた優待券が有効に使える保証はありません。極端な話、元の持ち主が「まんだらけπ」として使った後、何食わぬ顔でヤフオクや金券ショップで売り捌くことも可能です。非常に危険な状態だと思います。

通販で使えば身元が特定されるのでそんなことをする人はいないのではないかと思いますが、捨て垢を作ってアプリに登録し店舗で使ってしまえば足がつかないのではないかと思います。(当然ですが犯罪です。)



優待券の有効性の保証をしない悪質な業者を発見

私はたまにヤフオクやメルカリを巡回して、πNo.を流出させている人を見かけるとコメントして教えてあげています。今まで私がコメントした人は漏れなく出品を取り消していました。


これは以下の出品の質問欄です。

マスク無しでπNo.を掲載していた画像がそのまま残っています。


この出品者はヤフオク!にストア出品している中古品販売業者ですが、なんと私の忠告後に券裏面にマスクを施して再出品しました。


意味を理解していないのではないかと思い、私が落札することにしました。券が使用できなかった場合、返金してもらえるのか尋ねたところ、驚くことに、商品説明に記載しているので「返品返金は対応しない」と言い切り、そして私の落札を取り消して取引をキャンセルしました。


その後、三度再出品し、12日終了予定で現在もオークションを続行中です。

ヤフオク! - 【AKBD2044】まんだらけ 株主優待券 5 000円分 ...



仮に商品券が使用済みで無効であれば価値はゼロですが、商品説明に記載しているので返品返金には応じない、と主張しています。しかし、商品説明には使えない場合があるなどということは記載されておらず、そのようなことがあるとは通常の人は想定しないことです。しかも個人ではない、専門の古物商の許可を持つ業者でありながら、この対応は悪質であると判断しましたので、ヤフオク!運営には以下の内容でメールを送信しています。
なお、公益性があり周知の必要があることから業者名等をそのまま掲載します。

当該出品者(株式会社エンパワー 古物商許可業者)は以前に、商品券の番号(πNo.)を商品画像として掲載したまま出品し、当方の質問欄からの指摘により当該出品を取り消しました。
その後、番号(πNo.)をマスクし再出品(u1074318363)を行い、当方が落札しました。
この商品券は番号(πNo.)をアプリ等に入力すれば券の実物がなくても電子的に使用できるため、番号の流出により既に無効となっている可能性のあるものです。
その点を当方が指摘したところ、当該出品者は「商品説明・注意事項に掲載しておる内容に同意頂いていると認識しております。」と述べ、仮に当該商品券が無効であっても返金を行わない旨返答しました。
なお、商品説明には番号が流出しているものであることは一切記載されておりませんでした。
これでは商品券の価値が担保されておらず詐欺同然であります。
当該取引は、その後出品者によりキャンセルされたため金銭的被害は発生しておりませんが、このような回答を行う時点で詐欺未遂の悪質な出品者であると判断せざるを得ません。

ヤフー!運営から当該業者に対し警告をして頂くよう求めます。